IMPLANT インプラントによる治療について
「歯を失ってしまった...」、
そんな患者さまの「第3の歯」となるインプラント
ブリッジや入れ歯とは異なる、「インプラント」(人工歯根)を使う治療方法
従来であれば、歯を失った場合にその部分を補う方法には、ブリッジや入れ歯しか選択肢がありませんでした。ブリッジは、失った歯の両隣にある健康な歯の切削や、見た目の不自然さをともないます。また入れ歯には、取り外して洗浄する煩わしさや、歯に引っ掛けるばねの審美的デメリットがあります。
インプラントによる治療であれば、これらの欠点がありません。自然な表情や笑顔を見せられたり、食事を楽しんだりできるため、患者さまの「QOL」(Qualityof Life=生活の質)をより一層向上させます。
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入れ歯の場合
- ・将来的に、虫歯や歯根の破折を招く危険性がある。
- ・噛むときに動いてしまい、歯肉が痛む。
- ・取り外して洗浄する必要があり、面倒。
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インプラントの場合
- ・自分の歯のように噛む力が回復し、食事の楽しさを取り戻せる。
- ・自分の歯のように周りの歯になじみ、自然に仕上がる。
- ・残っている歯を削らずにすみ、ブリッジや入れ歯より審美性に優れている。
クリニック・ドクター選びのポイントは?
先端的な機器を駆使し、
多岐にわたる症例に対応できる歯科医院
- ・長年にわたり、さまざまな症例を診てきた歯科医師が治療を行なっている。
- ・先端的な機器が充実しており、精密かつ安全に配慮したインプラントによる治療を行なっている。
- ・全国的なネットワークがあり、日本全国の会員歯科医院がきちんと連携し、一定の質を維持した良質な治療提供している。
CID Club会員の歯科医院では、上記のポイントをいずれも満たしています。どうぞ安心してお尋ねください。
インプラントによる治療の設備
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CT(X線断層撮影装置)
従来のX線撮影装置とは異なり、CTを使うことで顎骨の形状や神経の位置などを立体的に確認できます。患者さまの口腔内を詳細に把握できるので、より精密な診断と安全に配慮した治療が行なえます。
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マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)
歯の切削面や根管の内部など、肉眼ではきちんと見られない細かい部分を3~30倍程度に拡大して診られるので、より精密な治療を行ない、良好な治療結果へと導けます。
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衛生的な手術室
インプラントによる治療には、外科手術が必要です。感染予防対策を徹底した衛生的な手術室で手術を行なうことで、患者さまに安心して治療を受けていただけます。
治療費の目安
- インプラントによる治療の適正価格
- インプラントによる治療には、歯科医師の技術はもちろん、整備された環境、良質な材料、技術力が必要となります。機能性や審美性を追求するため、健康保険を適用できない自費診療となり、決して低価格でありません。CID Club会員の歯科医院では、安心してインプラント治療を受けていただくため、価格競争をしている安価なインプラントに対抗せず「適切な価格」を設定して治療をご提供しています。
インプラントによる治療の料金について
インプラント1本あたりの相場はかなり開きがありますが、平均で「約20万~40万円」かかるケースが多いようです。
もちろんこれは、あくまでも平均値です。
中にはインプラント1本あたり、10万円以下または50万円以上の価格設定をしている歯医者もあります。
参考資料 日本口腔インプラント学会提供資料
ここでは、インプラントによる治療の料金を見るときに、患者さまが見るべき観点に関してご解説いたします。
「内訳」と「総額」の確認について
インプラント1本あたりの料金を確認する際は、料金相場との釣り合いを見る以上に重要なポイントがあります。
それは、インプラント治療の金額の見積もりの「内訳」と「トータルの治療費」です。
インプラント治療費は、主に以下の7項目から構成されることが多いです。
- ① 治療前の診断・検査料
- ② インプラント体の費用(骨の中に埋め込むインプラント本体)
- ③ インプラントの上部構造の費用(インプラントに取り付ける歯の費用)
- ④ インプラントのアバットメントの費用(インプラント体と上部構造を繋ぐ装置)
- ⑤ 骨が足りない方に必要な手術費用
- ⑥ 手術関連のオプション器具や処置料
ただ、格安インプラントの中には、上記パーツの内の一部分だけを見せて、さも安くインプラント治療ができるように見せかけているケースがあります。
そのため、単純にインプラント1本あたりの料金だけを見てしまうと、想定よりも最終的なトータル治療費が増えてしまいます。
上記のような治療に必要な項目が本当に網羅されているか、実際にかかる総額費用がいくらなのかということを治療の際には担当医にしっかりと尋ねることも大切です。
格安のインプラント治療を受けるリスク
「治療費がいくらか」といった値段だけを基準に、1本10万円以下の格安なインプラントによる治療をしている歯医者を選ぶのはリスクが非常に高いといえます。
なぜなら、一般的にインプラントによる治療が高額になるのは、以下の4つ理由が関係しているからです。
インプラントによる治療が高額な理由
- ① 手術時の感染対策にコストがかかる
- ② 質の高いインプラント体を使用している
- ③ 耐久性や審美性の高い上部構造を使用している
- ③ 最新の治療法や技術を習得するための研修費用が必要
もちろん一概に「料金が高い=良いインプラントによる治療をしている歯医者」というわけではありません。
しかし、格安の歯科医院は上記の要素のどれかを削って、インプラントによる治療を安く提供している可能性が高いといえます。
患者さまに安心・安全なインプラントによる治療をご提供するためには、それなりの費用が発生します。
裏を返せば、歯科医院をお選びの際に上記の基準をしっかりと整えているところをお選びいただければ
費用だけにとらわれないよりよいインプラントによる治療を受けていただける可能性が高くなります。
また、一番大切なのは、治療後の良い状態をいかに長く継続するか、そのためには定期的なメンテナンスを欠かすことはできません。
インプラントによる治療は、ただ入れることが大事ではありません。インプラントを如何に長く持たせるようにすることが大事です。インプラントは長期的に機能することで、初めて患者さまの生活の質の底上げに対して寄与するのです。
CID Clubのメンバーは上記のような点を共に学び、それをクリアしているメンバーで構成されています。
是非、当メンバーの会員のもとで治療を受けることを、基準の一つとしていただけますと、
よりよい歯科医院選びがしやすくなると思われます。
インプラントによる治療のリスク・副作用について
- ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
- ・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられない場合があります。
- ・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
- ・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
- ・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気副作用が現れることがあります。
- ・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
- ・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
- ・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
日本全国でインプラントによる治療を専門的に行なう歯科医師集団「CID Club」
「CID Club」は、インプラントによる治療を学ぶ歯科医師の教育、講演、書籍制作などを行なっている団体です。
国際的に認識された団体とつながりつつ、治療に関する相互研鑽や情報共有に努めています。
- ・全国規模の歯科組織
- ・知識や技術力を駆使した治療
- ・先端的な設備の保有